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山梨県内の PM2.5 の飛散状況

今週は 『PM2.5』 の飛散量が多くなっているとの報道があり、
気管支喘息などの呼吸器疾患をはじめとする病気をお持ちの方は特に気になっていると思います。

では 『PM2.5』 とは何でしょうか?
PM はParticulate Matter の略で、微小粒子状物質という意味です。
PM2.5 とは、大気中に浮遊している粒径2.5μm (マイクロメーター) 以下の小さな粒子のことを指します。
個人差はありますが、人髪の直径が約 70μm ですから大変小さい粒子ということがわかります。
浮遊粒子状物質の 《粒径》 が 0.1~5 (又は10) μm だと人体の健康への影響に関与するとされ、
特に2.5μm以下の空中浮遊物質が健康に大きな影響をもたらすことが指摘されているため、『PM2.5』  が問題となっています。

『PM2.5』 は単一の化学物質ではなく、様々な物質が混合されてできた物質です。
焼却炉やボイラー、自動車等から排出される人為起源の大気汚染の原因物質はもちろん、
自然起源の火山活動時の噴煙や身近なところでは花粉等も 『PM2.5』 に含まれます。

浮遊粒子状物質が無害の場合は問題ありませんが、
金属微粒子や粒子の周りに有害な化学物質が付着している場合は、
特に呼吸器疾患を含めた健康への影響
が懸念されます。
浮遊粒子状物質の気中濃度と健康への影響が関係あるとされているため、
各都道府県等の自治体でPM2.5等の気中濃度を測定し、公表しています。
山梨県では、県内 5 地点で測定して県のホームページから閲覧することができます。
 http://www.pref.yamanashi.jp/taiki-sui/pm25setumei.html

閲覧してみると、今月は2月14~15日の大雪の後、17日から気中濃度が上昇 しているのがわかります (最高値で27日甲府富士見局での40.3μg/m3) 。
健康への影響が見られるのは80μg/m3 以上とされており、
環境基準でも日平均値が70μg/m3 超で行動に対する制約を推奨していますので、
まだ気中濃度はそれらに達していませんが、気中濃度が高い日は外出時にマスクをつける等の対策をとることをお勧めします。
咳や痰、息切れなどの呼吸器症状が出てきた方は呼吸器内科に御相談下さい。




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