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お知らせ

【診療日、診療時間変更のお知らせ】:2018年10月1日より

2018年10月1日より内科・呼吸器内科 保坂クリニックの診療曜日・時間を変更します。

【変更点】    
                     《変更前》  《変更後》
 水曜日午後  休診     15:00~18:00 診療あり
 木曜日   通常診療    終日休診  
 土曜日午前 9:00~13:00診療 9:00~12:00診療
    午後  休診     15:00~17;00診療

となります。
2018年10月より木曜日が終日休診となりますのでご注意ください。
土曜日は平日に比べて混雑することが多いため、午後も診療枠を設けました。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

睡眠時無呼吸症候群

特に運転をされる職種の方が交通事故を起こしてしまった場合に
マスコミなどに取り上げられることがあったため、
耳にしたことがある方も多いと思いますが、『睡眠時無呼吸症候群』という疾患があります。
呼吸器内科である当クリニックにも「睡眠時無呼吸症候群かもしれないので検査してほしい」といった
具体的な病名を挙げて受診される方も少なくありません。

日本と比べて肥満の割合が極めて高い米国では、閉塞型睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) に
罹患している患者数は1200万人に及ぶと言われています。 
日本では、”日中過眠” などの症状のあるOSAS患者が約200万人という調査結果もあり、
それほど珍しい疾患ではありません。

当クリニックのある山梨県は大都市圏に比べると電車などの公共交通機関が少ないこともあり、
日常生活では自家用車で移動する方が多いと思われます。
また、日中に眠気を感じたり、深睡眠の欠如による疲労感・倦怠感 (だるさ) を来すため
運転とは関係なくても仕事に支障をきたしてしまうことも危惧されます。
他にもこの疾患の症状としては、記憶力・集中力の低下起床時の頭痛・頭重感性欲低下・ED
睡眠中に交互に繰り返されるいびきと呼吸停止 (ご家族など周囲の人から指摘されることが多いです)、
睡眠中の体動不眠・中途覚醒夜間頻尿などがあり、日常生活や仕事に悪影響を及ぼすことがあります。

この疾患の合併症としても様々な疾患が挙げられており、
代表的なものとしては、高血圧糖尿病脂質異常症などの生活習慣病、多血症不整脈の他にも
脳血管障害、虚血性心疾患なども指摘されています。

上記の症状に当てはまる方や、年齢が若いのに生活習慣病を指摘された方、治療を受けているのに
改善しない高血圧などがある方は一度検査を受けて 『睡眠時無呼吸症候群』 がないか?を
チェックしてもらうと場合によっては見つかるかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群を疑った場合、当クリニックでは
  ①問診
  ②日中過眠評価の質問票記入 (エプワース眠気尺度)
  ③簡易型ポリソムノグラフィー
などの検査を必要に応じて行っています。
(簡易型ポリソムノグラフィーは、ご自宅で睡眠中に検査機器を装着していただき睡眠中の呼吸状態などの
評価をする検査方法です)







平成27年度 (2015年度) 成人肺炎球菌ワクチンの定期接種について

既にご存知の方も多いと思いますが、2014年10月から 成人肺炎球菌ワクチンの定期接種 が開始されています。
今までも同じワクチンの接種は行っていましたが、国が定める 「予防接種法」 という法律に基づき接種を受けられることになりました。

 定期接種対象者 の条件が2つあります。

1つ目は 年齢 です。
平成27年度成人肺炎球菌ワクチンの定期接種対象者は、
平成27年 (2015年) 4月2日~平成28年 (2016年) 4月1日の期間に
65歳,70歳,75歳,80歳,85歳,90歳,95歳,100歳・・・になる方 です。
分かりにくいので生年月日で確認できるようにすると

65歳になる方 : 昭和25年 (1950年) 4月2日生~昭和26年 (1951年) 4月1日生 の方
70歳になる方 : 昭和20年 (1945年) 4月2日生~昭和21年 (1946年) 4月1日生 の方
75歳になる方 : 昭和15年 (1940年) 4月2日生~昭和16年 (1941年) 4月1日生 の方
80歳になる方 : 昭和10年 (1935年) 4月2日生~昭和11年 (1936年) 4月1日生 の方
85歳になる方 : 昭和 5年 (1930年) 4月2日生 ~昭和 6年 (1931年) 4月1日生 の方
90歳になる方 : 大正14年 (1925年) 4月2日生~大正15年 (1926年) 4月1日生 の方
95歳になる方 : 大正 9年 (1920年) 4月2日生 ~大正10年 (1921年) 4月1日生 の方
100歳になる方:大正 4年 (1915年) 4月2日生 ~大正 5年 (1916年) 4月1日生 の方

となります。
60歳以上65歳未満の方の中でも、
心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有する方
は対象となります。

2つ目は 今までにこのワクチンを接種したことがない方 です。

当クリニックの所在している甲斐市では対象となる方にお知らせやワクチン接種時に必要となる問診票が輸送されていますが、
近隣でもお知らせは郵送していない市町村もあるので、ご確認いただければと思います。(甲斐市,甲府市,昭和町,南アルプス市,北杜市,韮崎市)

上記の接種対象となる方は、
平成27年 (2015年) 4月1日 ~ 平成28年 (2016年) 3月31日 の期間に
公費助成 (お住まいの市町村によって助成金額は異なります) を受けて接種が受けられます。
また、定期接種となる前にはお住まいの市町村に所在する医療機関でしか公費助成を受けられませんでしたが、
現在はお住まいのない市町村の医療機関 (例えば隣町のかかりつけ医など) でも公費助成を使用してワクチン接種が受けられます。



肺炎、成人肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌ワクチンは、2014年10月より成人肺炎球菌ワクチンの定期接種が始まり、今まで以上に皆さんに認知されています。
肺炎球菌ワクチンは打った方が良いのか?迷われている方もいらっしゃると思いますので、
「肺炎」「肺炎球菌」、「肺炎球菌ワクチン」 について少しだけ書かせていただきます。

実は 「肺炎」 と名のつく病気 (疾患) はたくさんあります。
聞き慣れない病気が多いので、「〇〇〇肺炎」 と言われると、どれも所謂 「肺炎」 と思ってしまいます。
例えば 『間質性「肺炎」』 や 『器質化「肺炎」』、『過敏性「肺 (臓) 炎」』 や 『好酸球性「肺炎」』 等 が思いつきます。
どれも 【肺】 に炎症を起こした病気ではありますが、原因や炎症部位 (肺の中の微細構造の部位) が異なっており、
治療方法も異なります。
この中でもただ単に 「肺炎」 といった場合は、通常 【細菌性又はウィルス性】 【肺胞性】 「肺炎」 のことを指します。
【細菌性又はウィルス性】 は原因を、【肺胞性】 は炎症部位を表しています。

炎症部位は大雑把に 【肺胞性】 と 【間質性】 に分けられます。
肺に炎症を起こす原因は様々ありますが、大きくは 【感染性】 と 【非感染性】 に分けられます。
感染する病原微生物はほとんどが 『細菌』、『ウィルス』、『真菌 (いわゆるカビ)』 に分類されます。 
肺炎球菌はこの中でも 『細菌』 に属しています。
今回は肺炎球菌ワクチンの話題なので、細菌性肺炎 について書かせていただきます。

肺炎 日本人の死因の第3位 (2013年厚生労働省人口動態統計(確定数)より) となっており、
抗生物質が発達した現在でも決して侮れない病気の一つです。
肺炎の中でも通常の生活をしていて (つまり入院や入所した状態ではなく) 罹患するものを 「市中肺炎」 と言います。
この市中肺炎の中で、原因菌として最も多いのが 肺炎球菌 (Streptococcus pneumoniae) です。
肺炎球菌 が原因の肺炎は高齢者、非高齢者いずれでも頻度が高く、特に高齢者で重症化することもあるため
予防方法の一つとして 肺炎球菌ワクチン が重要となっています。

定期接種で使用する 肺炎球菌ワクチン は、23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン です。
このワクチンを接種することで、肺炎球菌に対する免疫機能 (抗体) が5年以上持続すると言われています。
副反応としては、接種部位の赤み、腫れ、痛み、熱等や発熱、倦怠感 (だるさ) が出現することがあります。
ほとんどの場合、3~4日以内に治まりますが改善しない場合は接種した医療機関に相談しましょう。
効果が5年程度なので、5年以上経過すれば再接種を受けることができますが、公費助成はありません。
5年以内に再接種を受けた場合は副反応は強く出る場合がありますので、お勧めしません。

肺炎球菌ワクチン はあくまでも 肺炎球菌による肺炎等の感染症を予防し、重症化を防ぐワクチンです。
全ての肺炎を予防するワクチンではありませんので、
接種後もうがい手洗いや時期によってはマスク着用等での肺炎予防が大事なのは変わりません。



気管支喘息や咳喘息の症状発現に注意しましょう

「気管支が弱い」 とか 「喘息っぽい」 と言われたことはありませんか? 甲斐市 南アルプス市 昭和町 甲府市 北杜市 中央市 山梨県 国中地域 中北地域
風邪と言われて内服薬を言われたとおりに服薬しているのに咳が治まらない といったことはありませんか?
もしかしたら 『(気管支) 喘息』 『咳喘息』 にかかっているのかもしれません。

「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」 といった音 (喘鳴といいます) がしないから喘息ではないだろうといったこともよく聞きます。
喘息の特徴的な症状は 【咳】【喘鳴】【呼吸困難感】 がありますが、
軽症喘息では咳が長引いているだけの方が多いですし、咳喘息では咳以外の症状は見られないのが特徴です。
喘息かもしれないと思うこともあるけど、「喘息と診断されたくない」 から病院には行きたくないといった
ことを耳にすることもあります。

また、喘息はこどもに多い疾患と思われている方が多数いらっしゃいますが、
実は成人になってから (厳密には15歳を超えてから) 発症する喘息患者の方が多い病気です。 成人喘息 高齢者喘息 おとな喘息 小児喘息 
厚生労働省の患者調査にもありますが、2008年の段階でも15歳未満:41%,15歳以上:59% となっており、
この傾向は他の年度でも大きく変わりません。
この中でも特に18歳以上で発症する患者さんが多くなっています。
成人だから喘息ではないといったことはありませんので、ご注意ください。

喘息症状が出るきっかけになりやすいものは何でしょうか?
最も多いきっかけは 風邪などの呼吸器感染症 (71.9%) です。
続いて 天候 (57.9%)、ホコリ (52.5%)、
更に 疲労ストレス花粉アルコール (飲酒)運動睡眠不足タバコペット 等が挙げられます。
                                [文献 ; アレルギー・免疫 19:1120-1127,2012]
ダニやホコリといったものは1年中注意が必要ですが、
これからの気温の変動が大きくなる時期はこれらに加えて
風邪にかかりやすかったり、天候変化があったり (気温低下や台風接近など)
秋の花粉 (イネ科やキク科) が舞ったりと、症状が出現するきっかけが目白押しになり注意が必要
となります。

喘息の病態解明とともに喘息治療は進歩し、喘息死は減少の一途となっています (2012年 日本では1874人)。
また、他の疾患と違い、喘息は正しい治療を受けずに放置すると治療が効きにくくなってしまいます
(専門的な用語では 【気道のリモデリング】 が生じてしまうことになります)
早めに診断をつけて、正しい治療を受けることが将来的な悪化を予防でき、
使用する薬剤も結果的には少なくて済むといったこともしばしば見られます。
診断には 「呼吸機能検査 (肺機能検査、スパイロメトリー)  等の検査を受けて
呼吸器内科医に結果を見せるようにしてください。 (胸部Ⅹ線 (レントゲン) 検査等の画像検査では診断できません)


喘息の症状増悪因子

当クリニックは 「呼吸器内科」 ということもあり、 
山梨県内各地から 『気管支喘息』 や 『咳喘息』 の患者様が多く受診されています。
甲斐市、南アルプス市、中央市、北杜市、昭和町や甲府市等の近隣の市町村からだけでなく、
大月市、都留市、富士吉田市、富士河口湖町、忍野村、山中湖村といった
少し遠方の市町村からも受診していただくこともあります。

今回はこれら喘息の症状を増悪させる原因について記載します。
その前に、喘息の症状とは何なのか?というと、
典型的な症状は 咳、呼吸困難(感) と 喘鳴 (擬音でよく 「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」 と表される気道が狭くなった音) です。
これらの症状の1つ以上が、特に夜間や明け方、季節の変わり目等、
後述する原因によって出現又は増悪することが多いです。

症状を増悪させる原因は、
 ① アレルゲン (ダニ、ホコリ、カビ、花粉等)
 ② 大気汚染
 ③ 呼吸器感染症
 ④ 運動や過換気
 ⑤ 喫煙
 ⑥ 気象 (曇天、台風、気温の急激な変化など)
 ⑦ 食品・食品添加物
 ⑧ 薬物 (小児喘息では稀だが、成人喘息患者では非ステロイド性抗炎症薬 (一般的には解熱鎮痛剤) で喘息発作が誘発されることがあり、アスピリン喘息と呼ばれる)
 ⑨ 感情変化とストレス、過労
 ⑩ 刺激物質 (煙、臭気、水蒸気など) (タバコ煙に加えて、線香、蚊取り線香、焚き火、花火、調理時やストーブの煙等の吸入)
 ⑪ 二酸化硫黄・黄砂
 ⑫ 月経・妊娠
 ⑬ 肥満
 ⑭ アルコール
 ⑮ 鼻炎
等が挙げられます。 (喘息予防・管理ガイドライン2012 引用)

夏場は、屋外は気温が高く、室内ではエアコンを使用しているので気温の変化があり、
エアコンに付着したホコリやカビ、布団や枕、カーペットや絨毯に付着したダニの吸入による喘息の増悪が危惧されます。
先日台風が接近した際や、2月の大雪の際にも症状が増悪した患者様が来院されています。
(気管支) 喘息や咳喘息の診断には、自覚症状や診察所見が重要ですが、呼吸機能検査は必須の検査です。
思い当たる症状の出現があるようでしたら医療機関を受診して、診断の上治療を受けていただくことをお勧めします。


開院して1年が経ちました

2013年7月1日に開院して本日でちょうど1年が経過しました。

「呼吸器内科」 が山梨県内に少ないこともあり、
山梨県内でも当院がある甲斐市や周辺の甲府市、南アルプス市、昭和町、中央市、韮崎市の他にも
北杜市や笛吹市、甲州市、大月市、都留市、富士河口湖町、富士吉田市、忍野村、山中湖村等
少し離れた所からも来院していただいています。(呼吸器科、竜王、敷島、双葉、峡北、峡中)

症状は咳や痰、息苦しさ (呼吸困難感)、胸部圧迫感 (胸痛)、息切れといった症状の方が特に多く受診されています。
この中には風邪 (感冒) の方、喘息や咳喘息の方が多いですが、気管支炎、肺炎や気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患 (COPD)、間質性肺炎、
肺腫瘍、縦隔腫瘍、非結核性抗酸菌症、自然気胸といった疾患がみられます。(肺気腫、皮下気腫、不整脈、ノロウイルス性胃腸炎、アレルギー、鼻炎)
気管支炎や肺炎の場合、検査によって肺炎球菌やマイコプラズマ、クラミジア・ニューモニエが原因菌と判明し、それに合わせて治療をしたり、
成人の百日咳を患った患者様もいます。
発熱外来 (感染外来) を利用して、発熱を伴う咳や嘔吐等の方は入り口・待合室も別にして、感染性疾患の拡大を予防できるようにしています。

また、健康診断で胸部Ⅹ線異常影を指摘され当院を受診される方もおられ、胸部CTを受診当日に撮影して、できるだけ同日中に結果説明もしています。(日帰りCT)
もちろん必要があれば総合病院へ御紹介して、当院ではできない精密検査や入院治療等をしていただくよう、
医療連携も活用しています。

今後も地域医療に役立てるよう、できるだけ丁寧な診療を心掛けて参りますので
よろしくお願いいたします。



甲斐市在住の方の肺炎球菌ワクチン (予防接種) 助成制度を利用できます

4月下旬あたりから気温も上昇してきて、
気候によっては昼間は半袖で過ごせる日もみられるようになってきました。
インフルエンザの流行はまだ完全に落ち着いてはいませんが、
ピークは過ぎているようです。

当院では、甲斐市在住の方に対して
『肺炎球菌ワクチン予防接種費用の一部助成』 を実施しています。

肺炎は、感染症の中でも最も死亡者数が多い疾患です。
日本人の死因の中でも悪性新生物 (がん)、心疾患に次いで肺炎第3位となっています。
特殊な肺炎を除いて、通常かかることが多い 『肺炎』 は、
主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に入り込んで発症します。
この 『肺炎』 の原因として最も多い病原菌が 「肺炎球菌」 という細菌で、
肺炎の原因の4分の1以上を占めます。
他に多い順にインフルエンザ菌 (インフルエンザウイルスとは異なる細菌です)、マイコプラズマ・ニューモニエ、クラミジア・ニューモニエ
といった細菌が肺炎を引き起こします。
これらの細菌は日常生活の中に存在しており、
抵抗力が落ちてしまった際に感染を起こしやすく、肺炎を引き起こしてしまいます。


この 「肺炎球菌」 による 『肺炎』、いわゆる 『肺炎球菌 (性) 肺炎』 を予防する方法の一つとして、
うがい、手洗い、マスクの他に 肺炎球菌ワクチン があります。
甲斐市では、高齢者の肺炎球菌ワクチン予防接種費用の一部助成を行っており、
当院でも助成制度を利用してワクチンを接種できます。
他市町村在住の方は、それぞれの市町村での対応となります。

助成を受けられる対象となる条件は、甲斐市在住の方で、
 ① 65歳以上の方
 ② 60歳以上で心臓・腎臓・呼吸器の機能障害、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害を有する方

となっています。

助成の手続き
 ① 甲斐市役所健康増進課 または 敷島・双葉支所地域課窓口で助成の申請をする (印鑑が必要です)
 ② 接種する医療機関に予約して接種

という流れです。医療機関受診時には①で発行してもらった助成券と予診表を持参していただきます。

当院への御不明な点のお問い合わせや、ワクチンの予約については電話 (055-225-5070) でお問い合わせください。

【2014年ゴールデンウィークの診療体制】

2014年のゴールデンウィークは飛び石連休になっております。
当院の診療体制はカレンダー通りで、4月28日以降の休診日は
  4月29日 (火)、5月3日 (土) ~ 6日 (火) です。
  *5月5日 (月) は中巨摩東部地区の診療当番となりますので、9時~17時 (途中昼休みを1時間いただきます) は
    診療しています。
   その他の日のGW休日当番は当該地域の救急センター (甲府市及び中巨摩東部地区は
   甲府医師会救急医療センター:055-226-3399) か消防署へお問い合わせください。
4月28日 (月)、30日 (水) ~5月2日 (金) は通常通りの診療時間で診療しています。

不明な点等ございましたら、診療時間内に電話 (055-225-5070) でお問い合わせください。

山梨県内の PM2.5 の飛散状況

今週は 『PM2.5』 の飛散量が多くなっているとの報道があり、
気管支喘息などの呼吸器疾患をはじめとする病気をお持ちの方は特に気になっていると思います。

では 『PM2.5』 とは何でしょうか?
PM はParticulate Matter の略で、微小粒子状物質という意味です。
PM2.5 とは、大気中に浮遊している粒径2.5μm (マイクロメーター) 以下の小さな粒子のことを指します。
個人差はありますが、人髪の直径が約 70μm ですから大変小さい粒子ということがわかります。
浮遊粒子状物質の 《粒径》 が 0.1~5 (又は10) μm だと人体の健康への影響に関与するとされ、
特に2.5μm以下の空中浮遊物質が健康に大きな影響をもたらすことが指摘されているため、『PM2.5』  が問題となっています。

『PM2.5』 は単一の化学物質ではなく、様々な物質が混合されてできた物質です。
焼却炉やボイラー、自動車等から排出される人為起源の大気汚染の原因物質はもちろん、
自然起源の火山活動時の噴煙や身近なところでは花粉等も 『PM2.5』 に含まれます。

浮遊粒子状物質が無害の場合は問題ありませんが、
金属微粒子や粒子の周りに有害な化学物質が付着している場合は、
特に呼吸器疾患を含めた健康への影響
が懸念されます。
浮遊粒子状物質の気中濃度と健康への影響が関係あるとされているため、
各都道府県等の自治体でPM2.5等の気中濃度を測定し、公表しています。
山梨県では、県内 5 地点で測定して県のホームページから閲覧することができます。
 http://www.pref.yamanashi.jp/taiki-sui/pm25setumei.html

閲覧してみると、今月は2月14~15日の大雪の後、17日から気中濃度が上昇 しているのがわかります (最高値で27日甲府富士見局での40.3μg/m3) 。
健康への影響が見られるのは80μg/m3 以上とされており、
環境基準でも日平均値が70μg/m3 超で行動に対する制約を推奨していますので、
まだ気中濃度はそれらに達していませんが、気中濃度が高い日は外出時にマスクをつける等の対策をとることをお勧めします。
咳や痰、息切れなどの呼吸器症状が出てきた方は呼吸器内科に御相談下さい。




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