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当院は、ホームドクターとして内科疾患全般を,また特に呼吸器疾患の早期発見や診断、正しい治療をしていただくことに力を入れて取り組むクリニックです。
御存じの通り呼吸は人間にとっても他の生物にとっても生命を維持するために大事な機能です。呼吸器に異常が生じると,咳や痰、喘鳴 (「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」と表現される音がします)、息切れや呼吸困難感といった呼吸器症状が出現したり、自覚症状はなくても胸部X線検査 (いわゆるレントゲン検査) で異常が指摘されることもあります。特に咳や痰は、上気道炎 (感冒,風邪) でももちろん見られますが、肺炎や喘息、時には肺結核や肺癌といった大きな病気まで、ほとんどの呼吸器疾患で出現する可能性があります。御自身では風邪と思っても、「血痰を伴う咳」,「2週間以上続く咳」、「喘鳴を伴う咳」や「季節や時間帯が決まった咳」などを自覚されている場合は一度 『呼吸器内科』を受診されると良いでしょう。
一般の方が耳にする機会が比較的多いであろう疾患としては、喘息、COPD (慢性閉塞性肺疾患:いわゆる肺気腫)、肺癌、肺炎、気管支炎、上気道炎 (いわゆる感冒,風邪) 等が挙げられます。また、日本でもここ数年間で注目が高まっている睡眠時無呼吸症候群は、呼吸器内科だけで診ているわけではありませんが、多くの大学病院、総合病院で呼吸器内科が診断、治療を行っています。
山梨県は、他の地域と比べて呼吸器内科医師が少なく、重症・入院患者様の診療をしている総合病院の医師に大きな負担がかかっています。呼吸器疾患の多くは慢性的な経過を辿るため、数週間や数か月の治療で ”完治” ということは多くはありません。呼吸器に限らず他の疾患 (例えば生活習慣病と言われる、高血圧症や脂質異常症,糖尿病,高尿酸血症など) もやはり完治とはなり難い疾患は多く、総合病院担当医が良いと判断した場合は医院、診療所、クリニックへの通院に切り替えるのも一つの選択肢だと思います。また、ちょっとした自覚症状であれば、医療機関にかかる際の入り口としてクリニックを利用していただくことも良いと思います。そうすることで、過酷な勤務体制になっている総合病院医師の負担が減れば重症患者様への医療体制が更に充実したものになると考えています。
当院がその一助となり、皆様の健やかな生活のお手伝いをすることができれば幸いです。